うすくち醤油は色がうすいのに、なぜこいくち醤油より食塩分が高いのですか
素材の持つ味や香りを残し、バランスのとれた美味しい味にするためです。
料理は、食塩そのもので塩味をつけるよりも、醤油に含まれる食塩で塩味をつける方が、うま味成分や甘味成分が塩味を和らげて、バランスの取れたおいしい味になるといわれています。
しかしうすくち醤油の塩分が低いと、ちょうど良い塩味にするには醤油を多く使わねばなりません。
そうすると、せっかくのうすい醤油でも、料理の色が濃くなってしまいます。
そこで、醤油の食塩分を高めにしておけば、少量の醤油で塩味を整えることができ、料理の色はうすく仕上がります。このような理由で、うすくち醤油の食塩分は諸味を仕込むときから高めにして作られます。
ちなみにうすくち醤油の「うすくち」は「淡口」と書き、「薄口」ではありません。